Windowsタブレットの使い勝手は悪くはないが、初期設定が少し面倒
私はWindowsを長年使っているということもあり、全体的にWindowsタブレットは使い勝手が良いと感じています。
ノートパソコンよりも機動性が増し、タッチペンが使えるので今まで出来なかったことが出来るようになったという感じです。
しかし、Windowsをあまり使っていない人からすると、Windowsである恩恵を享受する以前に面倒なタブレット型パソコンという感じのようです。
私はとある教育機関でIT担当をしていた時期があり、パソコンの困りごとを学生から相談を受けていました。
一番多い質問はやはり初期設定やアプリの導入で、特にWindowsにあまり触れていない学生からすると、「分からない」「不安」という声が多かったです。
正直、iPadは箱から出したらすぐに使えるというイメージがありますし、アプリ導入はストアを開いてワンタップで済むので、お手軽感はあります。
なので、ITに苦手意識があり、特にWindowsが必要じゃない人はiPad・Andoroidを検討しても良いと思います。
Windowsタブレットのメリットはタブレットでありながらパソコンなので、アプリのフル機能を使える。
Windowsパソコンじゃないと動かないアプリや、パソコン版(デスクトップアプリ)の方が機能が優れているアプリも多くあります。
Windowsタブレットを選択する人の多くは、パソコンのアプリを使いたいという人やWindowsに慣れている人が多いのだと思います。
「通常のWeb閲覧程度であれば、Windows・iPad・Androidどれも同じく使え、違いは分かりません。」と前述しましたが、実は詳しく説明すると違いがあります。
iPadとAndroidタブレットのChromeは機能が簡略化されており、使えない機能があるのに対し、WindowsタブレットのChromeは通常のデスクトップアプリなのでフル機能が使えます。
例えばChromeでは拡張機能の追加はデスクトップアプリでしか使えません。
Windows以外を選択する場合、このような違いがあることを頭に入れておいた方が良いかと思います。
WindowsPCを持っていないならWindowsに触れるきっかけとしてWindowsタブレットも選択肢として有効
高校生や大学生にもなると、勉強以外でパソコンを使う機会も増えると思います。
その時、Windowsが使えないと困る場面も出てくるかもしれません。
もちろん、仕事ではWindowsを使えないとマズイ職場もあるでしょうし、就活で「パソコンは使えますか」という質問にも困るかもしれません。
Windowsパソコンもタブレットも欲しいという人は、2-in-1タイプのWindowsタブレットを買えば1台で済むのでお得だと思います。
大学生向けの記事ですが、【大学生】ノートPCにもタブレットにもなるWindows「2in1」PCの選び方とオススメ機種で詳しく解説していますので参考にしてください。
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【大学生】ノートPCにもタブレットにもなるWindows「2-in-1」PCの選び方とオススメ機種【2024年版】
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Windowsタブレットの操作はiPad/Androidと比べて使いやすいのか?
Windows10では「デスクトップモード」と「タブレットモード」の変更ができます。
多少の手間ではありますが、ボタン一つでモード変更できるのでそれほど面倒ではありません。
また、画面とキーボードが分離できる2-in-1パソコンだと、画面を外した時に自動で切り替わることが普通です。
タブレットモードにすると、指でのタッチ操作に最適になるようにインターフェイスが変更されます。
タブレットモードにすると・・
- 全てのウィンドウが全画面表示のみになります。
- デスクトップ画面は表示されなくなり、スタートメニューが全画面表示になります。
- タブレットモード対応アプリだとボタンの大きさや間隔が大きくなり操作しやすくなります。
Webを使ったオンライン学習ではGoogleのChromeブラウザを使うことが多いかと思います。
この、Chromeブラウザはタブレットモードに対応しているため、操作しやすいようにインターフェイスがモード変更で変化します(下図)。
ただし、タッチペンを使えばかなり使いやすくなります。
Windowsタブレットはアプリを使った学習には不向きかも
思い立った時にすぐ入れられるのがアプリの良いところね。
Windowsではタブレットに対応したアプリはMicrosoft Storeから入れます。
Windows向けのタッチ操作対応アプリはiPadやAndroidよりも一般的に少ないと言われています。
実際に「知育」というキーワードで検索したところ、下記の通りでした。
検索ワード↓ | AppleAppStore | MicrosoftStore |
---|---|---|
知育 | 239本 | 121本 |
検索で表示された数だけではこのように、Appleの方が多く、数はその倍にのぼります。
しかも、Microsoft Storeでは、下記のような検索結果でした。
Appleでは、表示されたアプリはほぼ全てが知育に関するものであったのに対し、Microsoftでは少しでも知育に関係するとヒットしてしまう結果でした。
上図では中国で教員になるための資格試験に関するアプリなどがヒットしています。
他の検索ワードでも試してみましたが、例えば「算数」で検索すると、なぜかあのデリバリーで有名な「ウーバー」のアプリが表示されるようです。
また、使えそうなアプリでも、アプリ名が外国語の場合、自動翻訳で意味不明な日本語になっています。
例えば算数のアプリなのですが、こんな痛いタイトルに・・
「ABC 幼児車とエンジン接続ドットのパズル - 数字文字と数える幼児や若い幼稚園の子供たちのために適した子供たちを教える」
アプリ検索の精度(考え方?)が違うので単純な比較はできませんが、感覚的にもMicrosoftは使えるアプリが少ないと思います。
なので、アプリで学習を考えてる人は、自分が使いたいアプリがMicrosoft Storeにあるかを確認してからの方が良いでしょう。
オンライン学習ではパソコンが必要なこともある
コロナ渦により、すっかりオンライン学習が定番化しました。
Zoomやスカイプを使ったビデオ通話形式の学習では、WindowsであろうがiPad・Androidであろうが関係ありません。
しかし、Webアプリを使ったオンライン学習では、パソコンじゃないと受講できない(または推奨)というものもいくつかあります。
Windowsタブレットであれば、キーボード・マウスを接続すればWindowsパソコンと同じなので、パソコンが必要な講座を受講可能です。
いわゆる5教科の学習ではほとんどないのですが、オンライン・プログラミング学習ではパソコン(Win/Mac)を指定されるものが多いです。
子供のオンライン学習と言えば、最近小学校で必修化されたこともあり、大変人気の習い事になっています。
小中学生向けオンラインプログラミング教室の例(解説記事)
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なぜTech Kids Online Coachingが小学生のプログラミング学習に良いのか
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ちなみに、オンライン学習でiPadだけを指定する講座はかなり少なく、【Asteria】Z会のオンライン学習くらいしか思い当たりません。
(中高生で英語を本気でやりたい人向けで良さそうです)
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