自分専用のiPad。
中高生ならば、テンションが上がるはずです。
その、高揚した気分のうちにオンライン学習を始めるのが得策ではないでしょうか?出来ればiPadが届いたその日に。
本記事では中学生・高校生向けのオンライン教材の有名どころ3社を比較・紹介しますので、参考にしていただけたらと思います。
iPadで学べるオンライン教材で主要なものは3つ
iPadで受講できるオンライン教材として今回ご紹介するのは以下の3つです。
なお、Z会のタブレットコースについてはiPadでしか受講できません。
各オンライン教材が対応している端末の種類は表1(下表)のとおりです。
すらら |
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iPad:○ Android:△ Win/Mac:○ |
スタディサプリ中学・高校講座 |
iPad:○ Android:○ Win/Mac:○ |
Z会の通信教育 |
iPad:○ Android:× Win/Mac:× ※専用タブレットも販売してる |
○:対応 △:機種による ×:未対応
iPadについては各講座ともiPad miniでも受講できますが、画面サイズが大きい方が使いやすいのでノーマルのiPadをオススメします。
3つのオンライン教材は全く性質が違う!
通信教材、オンライン教材はどれも同じと思ったら大間違いです。
特に、この3つについては、それぞれ「合う人、合わない人」がハッキリすると思います。
特に、「受講開始時の学力」「勉強の好き嫌い」「家庭学習の定着状況」なんかによって適切な教材は変わってきます。
それを踏まえて、本記事では「学力」「学習の悩み」別にどのオンライン教材が最適なのか解説します。
受講料金の比較
月あたりの料金は、選ぶプランで変わりますが、おおよその目安は下表のとおりです。
各社とも期間限定キャンペーン等で大幅にお得になることもあるので、必ず公式サイトでご確認ください。
「すらら」の料金 |
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月額 8,800〜10,978円(込)
公式サイトでキャンペーン情報や料金を確認する |
スタディサプリ中学・高校講座の料金 |
月額 2,178〜10,780円(込)
公式サイトでキャンペーン情報や料金を確認する |
Z会の料金 |
月額 9,900〜13,490円(込)
公式サイトでキャンペーン情報や料金を確認する |
学力・学習習慣に応じた選択がポイントの一つ
今現在の学力によって、最適なオンライン教材は違います(上図)。
これを間違ってしまうと、申し込んでも「継続できない」「効果が出ない」ということになってしまいます。
3つのオンライン教材を、学力・学習習慣に着目して要約すると下記のとおりです。
すらら
「すらら」が最適な人
- 勉強嫌いな人
- 成績が中〜下層
勉強嫌いで毎日の家庭学習が困難な人にでも対応できるのが「すらら」の特徴で、他の2社ではこのようなことは対応不可能です。
なぜ勉強嫌いでも対応可能なのかは公式サイトの「勉強嫌いには理由がある」をご覧になると納得いただけるかと思います。
「すらら」最大の特徴は学年にとらわれない「無学年式」にあります。
無学年式とは、分からない部分について学年をまたいで遡り学習できるというものです。
例えば、中学生であれば小学生まで、高校生であれば中学生まで戻ってやり直しができるため、しっかりと基礎固めできます。
学習中の遡りはAIが判定して自動で遡れるので、すぐに問題解決につながるのが良い点です。
普通の成績の人にも超オススメ
成績が普通のレベルから抜け出せないという人にはこの無学年式がオススメです。
成績中位から抜け出せない理由は取りこぼしがあるからに他なりません。
遡り学習で過去の取りこぼしを克服していけば、成績が上がるのは言うまでもありません。
ある程度成績が上がったら、Z会に切り替えて更に上を目指すと言う方法もあります。
中高生ともなると、親として学習内容や学習計画に口を出すことが難しくなっているはずです(先生業をやってれば別ですが・・)。
「すらら」では専属の「すららコーチ」が子供の学習計画だけでなく、「親がどのように対応すれば良いか?」といったことを各家庭の事情に合わせて導いてくれます。
中高生は反抗期など難しい年頃ですから、「どうも子供とうまくいかない」「すぐに喧嘩になり勉強どころではない」といった場合でも「すららコーチ」に相談してみると良いでしょう。
それでももうまくいかない!という場合は「学習ペアトレ」という臨床心理士が監修しているオプションサービスもあり、子供とのコミニュケーションのありかたについて親が学ぶことも可能です。
「すらら」関連記事
スタディサプリ中学講座・高校講座
↑スタディサプリ大学受験講座のCM動画
「スタディサプリ」が最適な人
- 自発的に毎日の学習をこなせる人
- 成績は中〜上位
- 受験対策をしたい人
ベーシックプラン
カリスマ講師の授業ビデオを見放題というのが最大の特徴で、ベーシックプランであれば月2千円程度で始められます。
ただし、「自分で学習計画を立てられる人」「自発的に学習できる人」でないと、ベーシックプランでの継続は難しいでしょう。
また、分からない部分については、ビデオを何回も見て自分で解決する必要があるため、ある程度学力がないと難しいかと思います。
逆に言えば、これらのことができる人であれば、最もリーズナブルな教材であると言えます。
中学講座/個別指導コース
自分で学習計画を立てられない、自ら問題解決できないという人のために、「個別指導コース」があり、料金は月額1万円程度です。
「カリスマ講師の授業動画見放題」に加え、担当コーチが子供にあった学習計画を作ります。
また、分からないことは、月10回までチャットで質問ができます。
良い意味でも悪い意味でもスタンダードな教材といえます。
無料体験は2週間できますが、スタンダードプランではなく個別指導プランの無料体験をしましょう。
個別指導が不要だと感じたら、無料体験終了前にプランをスタンダードに変更すれば良いです。
なお、無料体験ではクレジットカードの登録が必要で、無料体験期間が終了すると課金されるのでご注意ください。
高校講座/合格特訓コース
大学受験勉強の学習計画を自分で立てられない、分からない高校生のために、「合格特訓コース」があり、料金は月額1万円程度です。
「カリスマ講師の授業動画見放題」に加え、担当コーチが自分ににあった学習計画をコミュニケーションをとりながらスケジュール調整を行います。
分からない問題については、科目サポーターに月10回までチャットで質問ができます。
良い意味でも悪い意味でもスタンダードな教材といえます。
無料体験は2週間できますが、スタンダードプランではなく合格特訓プランの無料体験をしましょう。
動画視聴だけで十分であれば、無料体験終了前にプランをスタンダードに変更すれば良いです。
なお、無料体験ではクレジットカードの登録が必要で、無料体験期間が終了すると課金されるのでご注意ください。
Z会
↑Z会中学生タブレット講座の説明ビデオ
「Z会」が最適な人
- 自発的に毎日の学習をこなせる人
- 成績は中〜上位
- 受験対策をしたい人(難関校含む)
Z会のタブレット教材は、「基礎がしっかり身についている人」、「学力レベルが高めの人(偏差値55以上)」が、より上を目指すのに最適です。
学習計画を調整したりするコーチはいないので、自らすすんで学習できる人でないと効果は低いと思います。
Z会の講座は数が多く、学年が同じでも目的に応じて講座が違うことがあるので料金体制を含め少し複雑です(自由度が高いとも言える)。
なので、資料請求するのが確実かと思います。
ここではタブレットで受講できる3講座を簡単にご紹介します。
中学生コース
中学生タブレットコースでは人による添削指導とAIによるチェックと苦手解消を特徴とします。
中学3年間の全ての単元にアクセスすることができるため、取りこぼしを完全に拾い上げることが可能です。
レベルの高い高校受験を目指す人に最適だと思います。
高校生向け講座
授業映像を見ると言う点では、前述のスタディサプリ高校講座と同じなのですが、学習サポートが充実しています。
スタディサプリとの大きな違いは下記のとおりです。
スタディサプリとの違い
- 質問回数に制限がない
- 専科と呼ばれる特定分野(小論、リスニング、ライティング)を強化する科目がある
- 模試が充実している
- 英語4技能も対応できる(Astria:別オプション)
おおよその違いです。特に高校講座は複雑なので資料請求しましょう。
なお、紙スタイルとタブレットスタイルを選ぶことができますが(内容は同じ)、タブレットスタイルの方が料金は若干安いです。
勉強に関する悩みごとに最適なオンライン教材を選ぶ
オススメの教材とオススメの理由を見ることができます。
勉強の悩みリスト
1、成績が悪い。基礎に不安がある。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | ◎ |
スタディサプリ | × |
Z会 | × |
理由
成績が悪い場合、過去のつまずきを克服してないことが多いです。
勉強は積み上げですから、基礎の部分を補強しておかなければ、いつまでも成績が悪い状態が続きます。
「すらら」は過去のつまずきポイントを探し出し、克服させるのが得意な教材です。
「無学年式」を採用しているので、中学生であれば、小学生の内容まで遡り学習が可能となっています。
「すらら」を続けられれば、成績の悪い人でも、平均点を取れるくらいにはなると思います。
また、「すらら」には継続できるようにするための工夫が多くあるので、勉強嫌いの子供にも試す価値があります。
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2、自分に合った勉強法が分からない。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | ◎ |
スタディサプリ | ○ |
Z会 | ○ |
理由
これについては、色々試すのが良いのですが、まず「すらら」から試してみることをオススメします。
学校の授業を聞くことと、「スタディサプリ」の授業動画を見ることは、違いがあまりないと思います。
あえて言えば、講師が上手で、同じ動画を繰り返し見ることができるということです。
「すらら」はアプリで学習を進めるので、今までとは違った感覚で学べるかと思います。
アプリはAI機能が搭載されており、つまずきに応じて、AIが適切な問題を出題したり、難易度の調整をします。
なので、「分からない」を克服できるチャンスが格段に上がります。
ただし、「すらら」は受験勉強には対応していないので、受験勉強の悩みであればZ会を試すことをオススメします。
Z会はデジタルで勉強を進めても、人が添削してくれる等の機能があるので、少し違った勉強ができます。
3、何から手をつけたら分からない。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | ◎ |
スタディサプリ※ | ◎ |
Z会 | × |
※中学講座/個別指導コース、高校講座/合格特訓コース
理由
「何から手をつけたら良いか分からない!」という人は、学習状況を客観的に判断できる人の助けを借りるのが近道です。
「すらら」では、専属のすららコーチがつき、学習状況に応じて、適切な学習計画の立案と調整してくれます。
また、スタディサプリでも、「中学講座の個別指導コース」、「高校講座の合格特訓コース」では専属コーチがつき、学習計画の立案と調整をしてくれます。
学習計画があれば、その通りにやるだけなので、「なにから手をつけたら良いか分からない!」という状況を脱出できるはずです。
4、集中力が続かない。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | ◎ |
スタディサプリ | × |
Z会 | × |
理由
スタディサプリの授業動画は最小単位が20分間で構成されています。
ですが、じっと授業動画を20分間見ているだけというのは、集中力が続かない人の場合、長く感じるはずです。
集中力が長時間続かないという人は、集中力を無理に継続させる努力よりも、短い時間集中して勉強する方が効果的です。
「すらら」のレクチャーは最小単位を10分に設定することも可能になっています。
短時間の勉強を休憩をはさみ、複数回行いましょう。
また、「すらら」の場合、一方的に授業を受けるのではなく、学習者が頻繁に受け答えをする「対話型」の学習になっています。
なので、授業や動画を見ながらボーッとするということは避けられます。
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5、勉強がつらい・つまらない。すぐ心が折れる。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | ◎ |
スタディサプリ | × |
Z会 | × |
理由
「スタディサプリ」、「Z会」は正統派の勉強というイメージです。
「すらら」の場合、レクチャーにキャラクターやアニメーションを使ったりして、楽しく学べる工夫がなされています。
なので、授業を聞いたり勉強するのが「つらい」という人でも、今までとは違った感覚で勉強に取り組めるかと思います。
また、「すらら」内での学習では、テストの点数ではなく、学習を積み重ねたという実績で評価される仕組みになっています。
そして、つまずきポイントはAIとすららコーチがサポートし、克服できるようになっています。
そのため、学力が伸びずに心を病むということは避けられそうです。
継続して取り組める人が89.1%もいるという実績もあり、「すらら」はメンタル面に優しい教材だと言えます。
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6、受験勉強のために、先取りしたい。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
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すらら | ◎ |
スタディサプリ | ○ |
Z会 | ◎ |
理由
3つの教材とも、3年間の学習内容や授業動画にアクセス可能なため、先取り学習は可能です。
ポイントは、今現在の学力のレベルになります。
偏差値50(平均点をとる)くらいの人であれば、「すらら」が最適です。
偏差値50くらいの場合、過去のつまずきが完全に克服されていないことが予想されます。
なので、無学年式の遡り学習で基礎固めをしっかりしてから先取りしないと伸び悩みます。
一方、偏差値60くらいの人であれば、遡り学習は必要ないので、「Z会」が良いです。
「Z会」であれば、定期テスト対策、入試対策にも対応しています。
7、英語の話す・聞くを含めた英語4技能を鍛え、受験に備えたい。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | × |
スタディサプリ | × |
Z会 | ◎ |
理由
英語4技能のうち、「リスニング」と「スピーキング」についても学べるのはZ会だけです。
ただし、普通のコースではなく、「Asteria 英語4技能コース」への契約が必要です。
英語4技能だけを学習したいのであれば、Asteriaのみの契約でも構いません。
また、5教科のうち、英語をAsteriaに差し替えて受講することも可能です。
公式サイトだと、料金体系が分かりにくいので、下のリンクからAsteriaの資料を取り寄せた方が良いです。
※記事内、Asteriaへのリンクはここだけ!
気になる方はすぐクリック!
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8、苦手科目を克服したい。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | ◎ |
スタディサプリ | × |
Z会 | ◎ |
理由
苦手なのは、基礎がしっかりしていないからだと思います。
なので、「すらら」で基礎固めすれば近道です。
ただし、「すらら」は最低でも3教科(国・数・英)、4教科(国・数・理・社)、5教科での契約プランしかありません。
特定の1科目のみを集中的に学習したい場合、「Z会」であれば1科目から契約できます。
苦手科目の成績が悪い場合、少し無駄になりますが、「すらら」の毎月支払いコースで短期集中的に基礎固めするのも手だと思います。
9、オンラインでも、人に勉強指導してもらいたい。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | × |
スタディサプリ※ | ○ |
Z会 | ◎ |
理由
「すらら」には専属のコーチがつきますが、勉強の直接指導はしません。勉強のやり方についてのコーチです(アプリ内で分からないことは解消できる仕組み)。
オンラインでの勉強に不安がある人は、「スタディサプリ※」「Z会」が良いでしょう。
この2つは、人が提出物のオンライン添削をします。
また、スタディサプリ※では、分からない部分のチャットによる質問ができるので安心できます。
※中学講座/個別指導コース、高校講座/合格特訓コース
10、高校受験・大学受験にしっかり備えたい。
◎→最適 ○→場合による ×→やめた方が良い | |
---|---|
すらら | × |
スタディサプリ | ○ |
Z会 | ◎ |
理由
受験対策は、普通に各科目を勉強しただけではダメです。
問題演習を中心とした、受験対策のための専用の勉強が必要です。
Z会は、「入試対策演習」、「在宅模試Vテスト」など、受験対策がしっかりしています。
また、スタディサプリの「中学講座/個別指導コース」「高校講座/合格特訓コース」は、志望校に合わせた学習プランの実施や受験対策指導を受けられます。
授業動画についても、受験対策のためのものが用意されています。
※Z会は模試が受けられるので、Z会がオススメです。(模試は多い方が良い)
また、偏差値50付近で伸び悩んでいる人は、一旦受験対策から離れて、「すらら」で基礎固めした方が良いです。