未経験者がITエンジニアを目指すなら、やっぱりIT系専門学校が王道なのかな・・?
プログラミングスクールで学んでもITエンジニアになれるっていう話だけど・・迷うな・・
正直、専門学校はお金と時間がかかるので、やめた方がいいと思いますよ。
元専門学校の先生がそんなこと言うんだ・・・
結論から申し上げますと、ほとんどの社会人にとってIT系専門学校への入学は無駄です。
その理由について最近まで専門学校の講師兼カリキュラム編成担当だった経験をもとに話したいと思います。
WebデザインやプログラミングのIT系授業も受け持っていましたので詳しくお話しできるかと思います。
無駄な理由と、IT未経験社会人がIT業界へ異業種転職するためにはどうしたら良いかを解説したいと思います。
最も無駄になる可能性について考える
最も重要なことなので最初に言及しておきます。
『自分はITの仕事が合う』と自信を持って言えますか?
確かに学べば知識・技術を得ることはできますが、それがあなたに合うかどうかは別問題です。
IT系専門学校やプログラミングスクールに入学してしまってから、「なんか違う」と感じて退学という事態は完全な無駄でしかありません。
実際、社会人から入学して退学するというケースも少なからずあります。
時間・お金・キャリアへの傷・・・かなりの痛手になります。
やってみなきゃ分かんないでしょ!
そのとおりです。
ですが、いきなり専門学校入学で大丈夫ですか?
もし、あなたがIT未経験者であれば、プログラミングスクールの無料体験等で少し学んでみることを強くお勧めします。
1週間無料体験できるオンラインスクールもありますから、自分にITが向いているか分かると思います。
たしかに、1週間も体験してみれば考え方も変わるかもしれないね。
もし、1週間以上の無料体験を受けてみたいのであれば、【社会人】長期間の無料体験ができるオンラインプログラミングスクールはどこ?でご紹介してますのでご覧ください。
こんなはずじゃなかった!を防止できますよ。
社会人にIT系専門学校が無駄な理由
確かに、『社会人がIT系技術やプログラミングを学ぶのは情報系専門学校が良い。』と言われていた時代があります。
その時代はIT技術を学ぶ方法が情報系専門学校か情報系大学くらいしか学ぶ方法がなかったためですね。
現在はネット、動画配信、プログラミングスクール、・・・・多種多様な学ぶ方法があります。
今の時代、社会人がIT系専門学校で学ぶのは時代遅れと言わざるを得ません。
社会人が転職のためにIT系専門学校に行くのが無駄な理由は以下の3つです。
IT専門学校が無駄な理由 1 ITスキル習得に2年以上も時間はいらない
専門学校は最低でも2年、長ければ4年間通う必要があります。
なんで、そんなに長い期間かかるの?
ずばり、法律で期間が決められているからに過ぎません。
専門学校の2年間の学科卒業で専門士、4年間の学科で高度専門士という称号を得る事ができます。
2年間という在学期間は、IT技術やプログラミングを習得するのに必要な期間では無いのです。
単に制度上2年以上在学させる必要があるというだけです。
じゃあ、実際にどれくらいの時間で転職できるレベルになるのさ。
学ぶ範囲の広さによるでしょうが、半年から1年あれば十分でしょう。
ITエンジニアになるための必要最低限の知識・技術は半年もあれば十分学べます。
実は2年制の専門学校でも1年で大体の技術習得は終わらせるようにしているところが多いかと思います。
在学期間2年なのに、1年で教え込むの?
これは、就活の問題です。
専門学校では2年時の春頃には就活が本格化し、夏にはほとんどの生徒が内定をもらう予定で行動します。
なので、1年生の後半までにどれほど熟達できるかが、良い就職のためのポイントとなります。
入学してから実質10ヶ月くらいが勝負です。
これはあくまでも2年制学科の場合です。
もっと学びたいのであれば、3年制、4年制の学科もあります。
最近、3〜4年の学科が増えているのは、2年制の学科では就職させるレベルへ成長できないからです。
IT専門学校が無駄な理由 2 学費が高すぎる
在学期間が長いため授業料の総額が高額となります。
例えば、2年制学科では卒業までに大体300万円程度は必要になってしまいます。
ん?総額ってどういうこと?
実は、単位時間に換算すると、プログラミングスクールの方が高額なのです。
ただし、短期間で修了できるので総額は少なくなるということです。
例えば最速10週間でITエンジニアに転職できるというテックキャンプの短期集中講座は料金657,800円で、1月あたりにすると約26万円/月。
一方、年間授業料150万円と想定したIT系専門学校では、約13万円/月となり、月間料金ではテックキャンプは2倍することになります。
高っ!プログラミングスクール。
もしや・・ぼったくり?
いいえ。サポートが専門学校より充実しているから高額なのです。
その分早く修了できますから、総額を抑えられるのです。
プログラミングスクールはマンツーマンレッスンなので、授業料は高額ですが、きめ細やかなサポートを期待できます。
結果的に早くIT業界へ転職できる可能性が高くなります。
もっと言えば、無料で学べ就職の世話までするプログラミングスクールすらありますよ!
無料プログラミングスクールは、転職エージェント+無料プログラミング学習という形をとっていいます。
無料でも、90%以上の高い就職率の実績を持つスクールがほとんどです。
中には専門学校で1年以上学んで取得する資格を、3ヶ月で、しかも無料で取得させてくれるスクールもあります。
くわしくは、【2023年版】無料プログラミングスクール・ITスクールの比較と選び方という記事で解説していますので読んでみてください。
IT専門学校が無駄な理由 3 専門学校はレベルが低い
ネットなんかでよく見かけるけど、専門学校レベル低いって本当なの?
おおよそ、正解です。
レベルは低いですが少し補足説明が必要です。
専門で教えていた立場からすると、生徒のレベルが低いということが問題ではないのです。
問題は、入試がまともに機能していないことです。
ようするに、少し優秀な子とかなり痛い子が同じ教室内で勉強しなければならないということが問題なのです。
教室運営の点からすると、どうしても中の下レベルに合わせざるを得ないのです。
なので、できる生徒には自主的に進められる課題を、自習方式でさせるといったことになってしまうのです。
金払って自習形式って・・ヒドくないですか?
そうではないつもりでも、そう感じる人も実際はいて、困りました。
ようするに、もう少し授業のレベルを上げろというクレームです。
じゃあレベル上げればいいんじゃないの?
それすると、落ちこぼれが出て退学者が増えて経営上問題になるのでやらないです。
大学全入の時代、しかも高等教育無償化の時代にも関わらず、「あえて大学に行かずに専門を選ぶ」という人が集まる学校です。
大学はヤダ、勉強は嫌い・・・そんな人たちも多くいます。
社会人を経験し、より高みに登るために勉強しようというあなたとは、志が違いすぎてガッカリすることでしょう。
マンツーマンレッスンタイプのプログラミングスクールであれば、自分のレベルにあった教育を受けられます。
IT系専門学校に行かなくてもIT業界に転職できるのか?
IT業界への転職のためにIT系専門学校は不可欠か?について考えてみたいと思います。
IT系の仕事は専門的なので、専門学校でも良いから専門的な学歴が必要ではないか?
そんなことを思っている人、結構多いみたいです。
結論をいうと、一流レベルのIT企業であれば大卒の情報系学科卒が必要です。専門卒では厳しいです。
逆に一流以外の企業では、専門卒じゃないと就職できないということはありません。
ようは、基本でも良いから使えるスキルを持っているか?が重要です。
その辺を具体例を挙げて解説していきます。
IT専門学校に行かなくてもIT転職できる? 1 専門学校に行かずにIT業界へ転職成功した事例
事例1
多くのプログラミングスクール受講生が転職成功しているという事実。
しかも未経験から数ヶ月という短期間での転職成功!
この事実は、社会人がIT系専門学校に行くことが無駄である証拠の一つだと思います。
スクールは、個別指導が基本なので細やかなサポートができ、各個人に合わせられます。
しかも、転職の世話までしてくれるスクールもあります。
対して、専門学校は学校ですから「教室で大人数に対して画一的な教育」をする場なので、サポート力と柔軟性はスクールにはおよびません。
では、どんな人たちがプログラミングスクールで学んで成功したか実例を見てみましょう。
現在あなたが就いている職業はあるでしょうか?
上図はDMM WEBCAMPエンジニア転職というプログラミングスクールで学び、見事ITエンジニアへの転職を果たした方の元の職業です。※受講者のインタビューから抜粋しました。
様々な職業の人が、ITエンジニアに転職成功してるね!
はい。どんな職業からでも、ITエンジニアになれてますね。
上図は、テックキャンプというプログラミングスクールのユーザーインタビューから抜粋した、利用者の属性です。
パソコンが元々得意な人やプログラミング学習を挫折した人、文系出身であまりITに触れてこなかった人。
プログラミングスクールに通い始める前に、「どの程度ITやプログラミングに詳しいか?」については関係なく転職に成功しています。
ようするに、誰でも勉強すればIT業界へ転職できるってことだね!
ただし、年齢が若い方が転職しやすいのも事実ですので、学習に時間をかけてはいけません。
基本的に30代だと転職保証を受けられないプログラミングスクールが多いので、やはり未経験者30代のIT転職は難しいのだと思います。
ただし、下図の例をご覧ください。
この事例はテックアカデミーというスクールのインタビュー記事から抜粋したものです。
30代でもITエンジニアに転職できるという事例です。
これも、理系科目が苦手だったり、パソコンが苦手だったりしてもITエンジニアに転職できるという事例です。
30代からの学習でITエンジニアに転職するのは難しいと言われていますが、下に示す3校については30代でも前向きに受け入れてくれるようです。
IT専門学校に行かなくてもIT転職できる? 2 高卒でも普通にITエンジニアになれる
事例2
ITエンジニアは専門卒よりも高卒の方が多いという事実
IPAという公的団体が調査した結果によれば、下のグラフの通りです。
意外な結果じゃないですか?
IT人材は大卒者が半数を超えており、次に高卒、専門卒と続きます。
最終学歴で比較すると、専門卒よりも高卒の方が従事者の数が多いという実態があります(詳しくは別記事で解説)。
なーんだ。高卒でもIT業界で働けるんじゃん。
IT系専門学校行く意味無いんじゃない?
少なくとも、IT系専門学校に行かなくても、さらに高卒でもIT業界で働けるということが言えるかと思います。
スキルがあれば転職先企業を選べる範囲が広がります。
これは、より良い条件で働くために必要なことです。
IT系専門学校の良いところ
社会人にとってIT転職のために専門学校へ行くのは、色々と無駄が多いという話をしてきましたが、良い部分もあります。
IT系専門学校の良いところは基礎中の基礎から学べるという点に尽きます。
この、基礎中の基礎とはタイピングやハードウエアの仕組みから始まり、ネットワークの仕組み、クラウド・・・・幅広く学ぶことができます。
この辺の基礎ってIT業界に転職するには必須の知識だったりスキルなの?
全部は必要ないし、知らなくても一応プログラミングなんかはできてしまいます・・ね。
普通のプログラミングスクールでは、省ける基礎は全て省いて必要な部分を効率的に学ぶというスタイルです。
なので、数ヶ月でITエンジニアに転職できるというレベルに達することができるのです。
正直、基礎はあった方が良い場合もありますが、なくても困らないことも多いのが事実です。
もっとも、専門学校の場合、資格試験対策も兼ねて基礎部分をしっかり学ぶという側面もあります。
じゃあ、基礎中の基礎から学びたい人はIT系専門学校が最適なんだね!
私も最近までそう思ってましたが、どうやら最近は違います。
最近は基礎中の基礎から学べるプログラミングスクールもあります。
例えば、レアテックというプログラミングスクールはタイピングレベルから学ぶことができます。
レアテックの利用者でこんな評判がありました。
タイピングもできなかったのに・・・6ヶ月後には倍率120倍の企業にトップ内定しました!
ポイントは、IT系専門学校で学ぶような基礎部分から学び、半年で転職にこぎつけられるというところです。
しかも、年間の学費は25万円程度です。
専門学校の4倍速で学べ、総費用はたった12分の1。
そして結果も出しています。
・・・確かにIT系専門学校無駄かも。
このレアテックは無料体験授業があります。
創業者の話を聞きましたが、専門学校よりも密度が高い授業を受けられると確信できました。
もし、『自分はIT基礎から学んだ方が良い』と考えているのであれば、まず、レアテックの無料体験授業を受けてみては?
体験授業は他のスクールと違いセールス時間よりも授業時間の方が長いのが特徴です。もちろん質問もできます。
あなたが『IT系専門学校に行くべきか?』『プログラミングスクールで学ぶか?』『IT業界への転職を見送るか』の貴重な判断材料になるはずです。
IT企業はあなたに何を期待しているか?
IT企業があなたにもっとも求めているの それは・・
自走力です。
経験上、専門学校で習いたいと考える人は、これが苦手な傾向にあると感じています。
自走力について具体的なことを知りたければ下記の記事が参考になります。
専門学校の授業は高校の延長のようなやり方で、先生が前で解説したり実演したりした後自分でやってみるという流れが基本です。
解らなければ、先生に聞く。
実はこのやり方では自走力は身に付きにくいのです。
ただ、受ける側も教える側も非常に楽です。自走ではなく、みんなで一緒に・・って感じでしょうか?
一方、プログラミングスクールの教え方は、ほとんどの場合自学自習をサポートするやり方です。
しかも、最初から自分で学び取るというやり方。
教える側も答えをすぐ教えるのではなく、解決の糸口を教えるというやり方です。
自分で調べて解決していくというプロセスを何回も経験することになり、自走力が身に付きます。
なお、早い段階で正しい自走力が身に付けば、スキル習得速度が爆速になります。
ITエンジニアへの転職で失敗しないためには
IT未経験の社会人がIT業界への転職で失敗しないためのポイントは2つ。
IT転職で失敗しないためのポイント 1 ITが自分に合うか早めに判断する
IT系専門学校に入るのであれば、入学決定前に『自分にITの仕事が合うか?』を判断しなくては相当ヤバイです。
やってみなきゃ分かんないんだから、専門入ってみて考えればいいんじゃない?
専門入ってから『IT合わない』って分かったら、時間とお金の無駄ですよ・・
しかも、仕事辞めてれば相当ヤバイんじゃないですか?
(実際そういう人いますね・・退学しますけど)
確かにそうだね・・
けど、どうやって判断すればいいのよ!
自分のやりたいことが、プログラミング系であれば、プログラミングスクールの無料体験で少し勉強してみれば良いと思います。
複数のスクールで無料体験ができますから、学習量としてはそれなりのボリュームになります。
もし、無料体験で良いと感じたら専門学校へ入学せず、プログラミングスクールへ入ることも検討すれば良いです。
正直、プログラミングスクールで学べないと感じる人は、専門学校に行っても失敗します。
IT転職で失敗しないためのポイント 2 教えてもらうという意識は早く捨て、自走力で乗り越える
「教えてもらう」という意識が抜けない人は、就職面接の時に一発で見抜かれます。
ようするに、『こいつ、自走できないな・・』っていう感じで。
例えば「〇〇について学びました」なんて平気で言ってしまいます。
・・何が問題なの?
そんなことは誰でも学んでいるので、意味ないです。
過去のことを話しても、みんな同じような勉強をしているので面接官に言っても「うん。そうだろうね・・」と思われるだけです。
『教えてもらう』という意識が抜けない人ほどその先が見えていないので、教わったことしか言えないのです。
当然、なかなか良い内定はもらえません。
自走できる人であれば「〇〇学んだので、××に使いたいです」「〇〇学んだので、▲▲ができます、作れます」といった未来志向の受け答えができます。
これは、面接を例に挙げていますが、日常の意識もそうなっているのでいつも主体的に行動できます。