小学生の家庭学習にタブレットを使う場合、保護者がまず考えるべきことはタブレット本体をどうするかということです。
学習用タブレットは①iPadなどの市販タブレットで「学習用アプリ」や「契約した教材」を使う方法と、スマイルゼミ
や【進研ゼミ小学講座】
のような②専用のタブレットを使う教材を契約する方法の2種類があります。
そうなのよね、電気屋さんでタブレット買うのか、通信教育に付属のタブレットが良いのか迷うわ・・
「保護者の手間」「教材の種類」「学習目標」がポイントです。
本記事では、iPadなどの市販タブレットを使うのが良いか?教材とセットの専用タブレットが良いか?について解説したいと思います。
市販タブレット・通信教材専用タブレットどちらが良い?
小学生が使う学習用タブレットを選ぶということは、子どもにどのような学習をさせるか?を選ぶことと同意義であると言えます。
ですが、それ以外にも各家庭の事情や考え方も考慮して選択する必要があるでしょう。
専用タブレットが良い場合
まず、専用タブレットを使う教材は下記の2つです。
2つとも有名なタブレット教材ね。
契約すればタブレットも付いてくるのね!
下記のいずれかに該当すれば、通信教育専用タブレットが良いと考えられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
専用タブレットが良い場合 1. IT機器の取り扱いに不安がある
「IT機器への不安」がある場合、通信教育専用タブレットを使うのが賢い選択と言えます。
通信教育専用タブレットはほとんど設定不要な状態で届き、手間とITの知識が不要です。
さらに、専用アプリしか入っていないので使用中のトラブルも少なく、分からないことは電話等で対応してもらえるので安心です。
専用タブレットが良い場合 2.タブレットを遊び専用機にされる不安がある
専用タブレットであれば「遊び専用機になる可能性」を排除できます。
多くの家庭で問題になっているであろう「YouTube問題」が発生しないというメリットがあります。
また、専用タブレット教材では学習に関するゲームは搭載されていますが、不適切なゲームアプリは入れることができないので安心です。
専用タブレットが良い場合 3.学習の遅れが生じていない
専用タブレットを使うタイプの教材は、学習遅れが発生している子には適さないと考えられます。
具体的にはテストで常に70点以上取れているような子は、授業についていけているので専用タブレットの教材でも良いでしょう。
専用タブレットの教材は、学校の学習進度に合わせた学習設計になっており、日々の復習には効果的ですが、大幅な学習遅れを取り戻すのは苦手です。
遅れを挽回する目的なら、それを得意とする教材が適切でしょう(後述します)。
市販タブレットが良い場合
次に、iPadなどの市販タブレットが良いと考えられるケースについて解説します。
市販タブレットが良い場合 1.すでにタブレットを保有している
小学生の学習に向いている市販タブレットは、iPad、Android、Chromebook(タッチパネル式)の3つのプラットフォームが考えられます。
もし、家庭にこれらの市販タブレットがあるとすれば、これらを使ってオンライン教材を試してみましょう(無料体験できるものもあります)。
まず少しやってみて、子どもの反応を観察してみましょう。
「楽しい」「続けられそう」「解りやすい」といった反応であれば継続して成績の推移を見守ってみましょう。
すでにiPad、Android、Chromebookが家庭にあるようでしたら、それを使うのが経済的です。
購入から3年以内であれば使えると思います。
無料体験できるオンライン教材が多いので、まず試してみましょう。
そうね、私が持っているやつで試すのもアリね。
市販タブレットが良い場合 2.学習に遅れが生じている。または非常に優秀。
学習進度や成績は、各個人に差があるのが当たり前です。
例えば、成績優秀な子が標準的な教材で学習しても更なる向上は望めません。
その逆に、遅れ気味の子は現在の授業を理解するよりも先に、過去に取りこぼした基礎部分を理解することが先決です。
その他に、人に教わるのが嫌な子もいれば、集中力が全く続かないとか、特定の教科だけできないとか、とにかく勉強嫌いとか・・・様々な個性があります。
ようするに、その子に合った教材を使うことが成績向上に必要ということです。
うちの子に何が合うのか分からないわ・・
市販タブレットなら「子どもの個性に合わせられる」「学習困難解決が得意」な教材もあります。
市販タブレットでは、様々な教材やアプリから選択することができるのが最大のメリットです。
例えば「すらら」というオンライン教材は子どもに合わせてくれる教材で、学習の遅れを取り戻すのが得意です。
しかも、子どもの特性・ペースに合わせて学習プランを調整できます。
学習遅れを取り戻したいなら「すらら」
学習に遅れが生じている場合、過去のつまづきをAIが判定し、学年無関係で遡って学べるというのが「すらら」の強みです。
例えば小学4年生の内容でつまづいていれば、その原因の3年生の内容までさかのぼり、手順を踏んで基礎を学び直すことが可能です。
詳しくは「勉強が苦手な子と親の救世主!?「すらら」は最強のタブレット教材だった」で解説してますのでご参照ください。
今は少しの学習遅れでも、学年が上がるにつれてその遅れは大きくなり挽回が難しくなるので早めの対応が良いでしょう。
また、個別指導で効果が期待できそうな子には家庭教師や個別指導塾という方法がありますが、これらもオンラインで行うことができます。
個別指導塾は金銭的コスト・時間的コストがかかり、家庭教師は家庭に他人を招き入れる敷居の高さがありますが、オンラインではそれらが大幅に軽減します。
市販タブレットを導入すれば前述したオンライン教材に加え、オンライン家庭教師等も選択肢に入り学び方のバリエーションが増えるというメリットがあります。
市販タブレット学び方のバリエーション
目的 | 教材の種類 | 例 |
---|---|---|
学習遅れの挽回 | オンライン教材 | すらら |
オンライン家庭教師 | マナリンク | |
料金が安い | オンライン教材 | デキタス |
スタディサプリ | ||
中学受験準備 | オンライン教材 | Z会 |
オンライン家庭教師 | マナリンク | |
日常的復習 | オンライン教材 | デキタス |
上記の例は無料体験があります。
無料体験できるなら子どもに合った方法を見つけられそうね!
専用タブレットvs.市販タブレット コスパで選ぶならどっち?
学習効果も気になるけど、やっぱり、気になるのはお金かしらね・・。
教材がその子に合うという前提の話ですが、高価な教材ほど学習効果は高いと思います。
なので、学習目標をどこに設定するかでコストの考え方は変わるかと思います。
下表は「専用タブレット」「市販タブレット」での学習にかかる費用について比較した表です。
全体的なコスパで選ぶとすれば、市販タブレット(Android)+デキタスという選択肢が一番良いでしょう。
専用タブレットではスマイルゼミよりも進研ゼミ小学講座の方が安く上がることになります。
専用タブレット | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
---|---|---|---|---|---|---|
進研ゼミ小学講座 | 38,160円 | 38,160円 | 44,880円 | 54,360円 | 65,040円 | 69,960円 |
スマイルゼミ | 39,336円 | 42,240円 | 50,160円 | 58,080円 | 68,640円 | 75,240円 |
市販タブレット | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
Z会 小学生向け講座 | 32,054円 | 42,636円 | 51,612円 | 77,412円 | 84,144円 | 82,280円 |
すらら | 98,736円 | 98,736円 | 98,736円 | 98,736円 | 98,736円 | 98,736円 |
デキタス | 39,600円 | 39,600円 | 39,600円 | 39,600円 | 39,600円 | 39,600円 |
上表はタブレット代金が含まれていません。タブレット代金は次表を参考にしてください。
教材名 | 対応タブレットの種類 |
---|---|
Z会 小学生向け講座 | iPad |
すらら | iPad、Android、Chromebook、Windows。パソコン(Win/Mac) |
通信教育ならデキタス | iPad、Android、Chromebook、Windows。パソコン(Win/Mac) |
タブレット代金の相場 | |
iPad | 49,800円(込)〜 |
Android | 約3万円〜 |
Chromebook | 約3万円〜 |
現在家庭にタブレットがあるのであれば、デキタスを使って学ぶという選択肢が安上がりであることは間違いないでしょう。
デキタスは1ヶ月無料体験ができるのでまず試してみるというのが得策かと思われます。
逆に、タブレットを保有していないのであれば専用タブレットを使う進研ゼミ小学講座も選択肢に入ります。
※ただし、両者とも成績が平均以上取れており、自主的に家庭学習ができている子に最適です。
成績や学習習慣に多少なりとも問題を感じるのであれば、コストはかかりますが、市販タブレットですららが望ましいでしょう。
迷ったら市販タブレット
ここまで、専用タブレットと市販タブレットどちらが良いか?について書いてきましたが、いまいちピンとこない方は市販タブレットが良いでしょう。
なぜ市販タブレットが良いかといえば、汎用性が高いためです。
もし、子どものタブレット学習の継続ができなくとも、親が使ったり学習以外の用途に使わせたりできます。
不要になったらメルカリなどで売却するという手もあります。
また、前述したように汎用タブレットでの学び方はオンライン教材だけでなく、学び方のバリエーションがありますから子どもに合った学びを模索することも可能です。
確かに色々使えそうね!
ただし、親がある程度お膳立てしてあげる必要があります。
私IT苦手だからできるかしら・・やっぱり進研ゼミみたいな専用タブレットの方が楽かしらね?
せっかくだから、子どもと一緒にIT知識を学びながら進めるのもいいと思いますよ?
大抵のことはネットで調べれば分かりますから!
なお、市販タブレットの選び方やおすすめ機種については小学生の学習タブレットの選び方:iPad、Android、Chromebookの比較とおすすめ機種で解説していますのでご参照ください。