引越難民問題で入学式に間に合わない?
引越業者の繁忙期である3月は、業者を使った引越しが少し大変かもしれません。いわゆる引越し難民問題です。
引っ越し業者を含めた運送業界は慢性的に人手不足なので、2020年春の引っ越しシーズンも引越し価格の高騰と業者不足が見込まれると思われます。
ただし、昨年、業務停止していたヤマトホームコンビニエンスが業務を再開したので、昨年ほどは緊迫した状況にはならないと思われます。
大学生の単身引越しの基本
近距離の引越し
近距離の場合、親の車やレンタカーで運ぶ人も多いかもしれません。その場合いくつか注意点があります。
引越し先の駐車スペース
荷下ろしするスペースをある程度の時間確保する必要があります。そのスペースを当日、他の引越し者が先に使っていることも想定しておいた方が良いかもしれません。都市部だと、車自体を置く場所に困るケースが多くあるかと思います。
当日困らないよう、契約した不動産会社や大家さんに事前に相談するのも良いかと思います。
建物の損傷対策
洗濯機や冷蔵庫などの大型家電をぶつけて建物を損傷させないように注意が必要です。特に注意が必要なのは部屋の玄関付近です。玄関付近は普通それほど幅がないうえに、靴を脱がなければならないので、慌てるとぶつけます。
また、狭い通路や折り返しのある階段の踊り場などもぶつけやすい場所です。心配であれば、養生テープでぶつけそうな角や壁にいらない段ボールを貼り付けておくと良いでしょう。
養生テープとは、粘着がそれほど強くなく、剥がしてもノリ残りが少ないテープでホームセンターで購入できます。冷蔵庫や洗濯機の扉が運搬中に開かないように養生テープを貼っても良いでしょう。
中〜遠距離の引越し
中〜遠距離の引越しの場合、親や自分で運ぶのは大変な作業になるので、引越し業者を使うのが良いかと思います。
大学生の引越しに業者を使う場合、それほど荷物は多く無いので単身者専用の引越しプランを使うことになるかと思います。
引越し業者のみならず、多くの運送業者が単身引越しのプランを用意しています。
業者によりプランの違いで顕著に異なるのは、「価格」と「運搬容量」となります。
単身引越しのプランでは、大抵大きな箱のようなものや箱型の台車が用意され、そこに詰められるだけ詰めるという場合が多いです(下記のマンガ)。
業者によりますが、小物は自分で箱詰めし、家電等の素人では梱包が難しいものは引越し当日に業者が行うのが基本となるようです。
単身引越しの容量
単身引越しのプランには大きく2つあります。1つは普通の引越しのように、業者が荷物の量を確認して料金を決めるタイプ。2つめは、定型のコンテナに詰めるタイプです。
コンテナに詰めるタイプのプランは、申し込み時にコンテナの数量を自分で決めるため、荷物の量を見定める必要があります。
コンテナのサイズについてですが、西濃運輸の「単身MAX+1」が、2.5m3(内寸:幅115cm×奥行128cm×高さ170cm)で一番大容量のようです。
小さい容量のものは日通の「単身パックS」で内寸:幅108cm×奥行74cm×高さ155cmが代表的ではないかと思います(図1)。
小さい容量のものでも2ドア(109L)の冷蔵庫は入るみたいです。
いずれにせよ、単身プランを用意している業者が多く、どの業者のプランが良いかを見極めるには時間と手間がかかりそうです。
なお、引越し費用を安く抑えるには、荷物を減らすのが近道です。家具類の現地調達や家財レンタルの利用も視野に入れておくと良いと思います。
単身引っ越し費用の相場は
引っ越しの費用は季節により変動します。繁忙期である3月・4月が一番高値であることがほとんどです。
料金は移動距離でも大幅に価格が変動するほか、引っ越し先への到着時間を指定しても料金が発生する場合があります。
また、引っ越し元と引っ越し先の階数やエレベーターの有無でも価格が変わる場合があります。
ですので、正確な見積もりはやはり業者に見積もらせなければ分からないのが実状ですが、標準的な相場(繁忙期)では下表の金額が目安となるでしょう。
いろいろなサイトを調査した結果(最小〜最大)
距離200km未満 | 3〜6万円 |
---|---|
距離200〜500km | 6〜9万円 |
距離500km以上 | 8〜11万円 |
見積もりと業者選定の時期はいつ頃までに
繁忙期の引っ越しはすぐに予約が埋まってしまうので、引越しの申し込みは早ければ早いほど良いはずです。
3月・4月の引越しの場合、引っ越しの2〜3ヶ月前までに見積もりし、遅くとも引っ越しの1ヶ月半前までには契約を済ませることがよろしいかと思います。
AO入学や推薦で入学が早めに決まっている人は、そのタイミングで引っ越しの計画をたてましょう。
しかし、2月や3月に合格発表がある場合、見積もりだけでも早めに取っておくことをオススメします。
ただし、2月末〜3月中旬の引越し業者選びであっても、キャンセル等で空きが出る場合もあるので、諦めないでとりあえず見積もりだけでもとっておきましょう。
引越し業者に見積もりを依頼する前に
引越しの見積もりはWebから行うのが一般的だと思います。その時に見積もり依頼フォームに記入しなければならない項目があるので、事前にある程度は決めておく必要があります。
ネット見積もりの後、具体的に荷物を業者が見に来て詳細の見積もりを作成することもあります。
単身引越しプランを取り扱っている業者(大手)の例
引越し業者は大小を合わせると数百社もあります。しかも、業者により料金やサービスに結構違いがあるようです。
ですので、複数の業者に見積もりを依頼するのが得策かと思います。
見積もりの方法ですが、下記の「引越し専門業者」の場合、見積もり依頼をすると、営業の人が電話や直接コンタクトをとってきて、具体的な見積もりをするケースが多いようです。「運輸会社系業者」ではWebだけで完結する場合がほとんどです。
とりあえず有名どころを下記に挙げておきますので引越し計画の参考にしてください。
引越し専門業者
アーク引越センター
「ちゃんとしたお引越し」がキャチフレーズの会社です。単身プランは近距離の「ミニ引越プラン」、長距離の「ミニ引越長距離プラン」などの名称となっています。
アート引越センター
「The 0123」で有名なアート引越センターです。学生用の単身プランとして「学割パック」を用意しています。見積もり時に「学割パック希望」と伝える必要があります。
運輸会社系業者
ヤマトホームコンビニエンス
クロネコの「ヤマト運輸」のグループ会社です。単身プランの特徴はコンテナ数と距離で決まるというシンプルな料金体制です。単身プランの名称は「わたしの引越」です。コンテナの数を自分で選ぶタイプです。
日本通運
物流で世界展開する日通です。単身プランの名称は「引越し単身パックS・L」です。コンテナのサイズが2種類あるのが特徴です。コンテナサイズと数を選ぶタイプです。
西濃運輸
カンガルーのマークでお馴染みの運輸会社です。単身プランは「カンガルー引越し便」と容量が大きめな「カンガルー単身MAX+1」があります。こちらもコンテナの数を選ぶタイプです
上記にとりあえず有名どころを挙げてみましたが、これら全てに見積もりをとったり、料金を調べるのは大変だと思います。
そんな方は、次に紹介する「引越し一括見積もりサイト」を使うと早くて便利です。
一括見積もりサイトの特徴とメリット
インターネットで複数の引越業者に、同時見積もりを依頼するサービス『引越の一括見積もりサイト』がとても便利です。
自分で複数の業者に見積もり依頼を出すことは可能ですが、プランや料金体制が複雑で骨が折れる作業になると思います。
また、近年の「引越し難民問題」もあり、3月〜4月の繁忙期は業者が見つからないという事態にもなりかねません。
この、「引越し一括見積もりサイト」はいくつかあるのですが、「引越し侍」というサイトをご紹介します。
全国294社と提携しており、自分にピッタリの引越し業者を見つけることができます。当然見積もりは無料です。
なお、「引越し侍」は前述で紹介した業者全てと提携しています。
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