保護者向け 受験と対策

集中力継続の秘訣。受験勉強用のイスの選び方

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受験勉強で集中力を維持するためには、適切なイスと調整が欠かせない。

みなさん、受験勉強お疲れ様です。長時間イスに座ったまま勉強していて、お尻や背中痛くないですか?

私も長時間イスに座ったままの仕事なので、座り疲れに注意しています。

今回は勉強の「集中力維持とイスの関係」についてお話しします。

なお、この記事では中学〜大人までの方に最適なイスを解説しています。小学生の場合は少し補足すべき項目があるので参考程度にしてください。

結論から言うと、適切なイスに適切な姿勢で座れるように、調整ができるイスを使うことが集中力を維持できるポイントです。

なお、イスの購入を検討している方は「【2023年版】受験勉強にオススメのイス5選。「集中力UP!」を期待できるかも?」を合わせてご覧ください。本記事で解説したポイントを押さえたイスをご紹介しています。

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ダメなイスに座ると痛みや疲労で集中力が続かない

先生
先生

1時間ほどで体のどこかが痛くなるイスは、ダメなイスか調整が必要です。

体痛くなると勉強に集中できないんだよね〜。

高校生けんた
高校生けんた

ダメなイスは正しい姿勢で座っているにも関わらず、お尻や背中が痛くなります。

なぜ、痛くなるかというと、体重がかかる部分に偏りが発生するためです。

では、先ほど書いた「適切なイスに適切な姿勢で座れるように、調整ができるイス」とはどんなものか?

体が痛くなりにくいイスは、イスにかかる体重(体圧という)を広い面積で受け止め、体圧を分散する仕組みがしっかりしています。

先生
先生

ようするに、体型に合ってフィットするイスです。
ポイントは4つあります。

疲れないイスのポイント

  1. 座面の硬さと形状
  2. 背もたれの形状と機能
  3. 肘掛けの有無
  4. 座る深さ(座奥行き)が調整可能なこと
先生
先生

各ポイントを詳しく解説します。

疲れないイスのポイント 1 座面の硬さと形状

1つめのポイントは座面(お尻を乗せるとこ)の硬さ・形状にあります。

座面の硬さ、すなわち”クッション性”は、柔らかいほど体の形にフィットして体圧を分散します。

しかし、柔らかすぎると体勢が不安定になり余計疲れます。

なので、クッション性を保ちつつ、硬めの座面を持つイスが良いと言われています。

なんか矛盾してるよ?柔らかくて硬いってこと?

高校生けんた
高校生けんた
先生
先生

いわゆる低反発スポンジのような素材です。
体の形に容易に変形し、その後は急激に変形せず、形状が安定するというものです。

座面内のスポンジは一番最初に劣化しやすい部材で、安く粗悪なイスではこの部分について詳しい商品説明をしてないので見分けやすいと思います。

逆に、高級なイスでは複数の硬さのスポンジを使用するといった工夫(異硬度クッション)や、モールドウレタンなどヘタリにくい高級素材を使用しています。

座面がメッシュでできたものは体の形状に変形しやすく、スポンジ製のものより体圧が分散します(しかも安定性もある)。

なので、スポンジ製と比較するとお尻が痛くなりにくいです。

冬場は寒いというデメリットもありますが、夏は汗ばまないのでエアコンの設定温度を上げることができるため、エアコン冷え性の方に特におすすめできます。

なお、安いメッシュチェアはメッシュが痛みやすいので避けたほうが無難です。

座面形状についてはフラットなものよりも、体型に合わせて緩いカーブが付いているイスのほうが優れています(図1)。

最適な座面の形状はフラットではなく緩い曲面
図1:最適な座面の形状は緩い曲面

疲れないイスのポイント 2 背もたれの形状と機能

2つめのポイントは背もたれの形状や調整機能です。

背骨は正しい姿勢で着座すると、横から見たときに「S字カーブ」を描きます。

背もたれの形状もそのカーブにフィットする形で、首または頭部までの高さがあるハイバックのイスが優れています(図2)。

背もたれはS字形状の商品が良い
背もたれはS字形状でハイバックの商品が良い

商品によって背もたれに、背骨のS字形状に合わせる調整機構がついているイスもあります。

高級なモデルになると背もたれ自体が上下に動き調整できます。

ランバーサポートは負担を減らす

腰の部分をサポートする「ランバーサポート」というパーツがついているイスもあります。

このランバーサポートは腰をサポートするパーツで、これがあることでより理想の姿勢で座ることが可能となります。

固定式と可動式があり、当然自分の体型に合わせられる可動式の方が良いのですが、安い商品だとしっかり固定できない場合があるようです。

イスのランバーサポートとは?
イスのランバーサポートとは?
先生
先生

ランバーサポートは疲労軽減のための重要パーツとされています。

疲れないイスのポイント 3 肘掛けの有無

勉強用のイスには「肘掛け(アームレスト)はいらない」と思われる方が多いかと思います。

実際、子供向けの学習用イスには肘掛けが無いものがほとんどです。

しかし、受験勉強のように長時間座って勉強するような用途には、肘掛けはあった方が良いです。

肘掛けは腕の重さを支えてくれるため、体圧の減少に効果があります。

すなわち、肘掛けは疲労防止の効果が期待できます。

長時間乗車する新幹線や映画館のイスには必ず肘掛けがあるのはこのためです。

先生
先生

タブレットで動画視聴などのオンライン学習をするときには便利です。

肘掛けの注意事項

肘掛けの高さによっては、机に干渉して収納できなかったり、使いにくくなることもあるので注意が必要です。

イスの種類によっては肘掛けの高さを調整できたり、外して使うことができるものもあります。

肘掛けが机に干渉して当たることもある
肘掛けが机に干渉して当たることもあるのでイス選びの時に注意しよう

疲れないイスのポイント 4 座る深さ(座奥行き)が調整可能なこと

イスに座る深さは自分が座る位置で調整できます。

ですが、適切な深さに座り、かつ背もたれに背中をつけようと思うと座面を前後させる『座奥行き調整機能』が必要になります。

イスの座奥行き調整機能の概念図
イスの座奥行き調整機能とは

この、座奥行きの調整は高級イスでは当たり前の機能なのです。

しかし、中高生の勉強用に手頃な価格帯の椅子では装備されているイスは限られます。

先生
先生

座奥行き調整ができるイスを選ぶのが重要なポイントとなります。
詳しくは次のセクションの調整と座り方で言及します。

受験勉強に集中するにはイスの調整と座り方が重要

良いイスでも適切な調整をしないと疲労や体の痛みが出る。

どんなに良いイスでもイスを適切に調整し、正しい姿勢で座らなければ、疲労や体の痛みが早く現れてしまいます。

ここからは、イスの調整について2つの大きなポイントを解説します。

(多機能なイスだと他にも調整するポイントがありますが割愛します)

調整のポイント 1 座面高の調整

学習イスやオフィスチェアには座面の高さを調整する機能があるはずです。

座面の高さの調整は、長時間の勉強に疲れないためにとても重要です。

ひざおよび足首が90°になる高さに調整しましょう(図3)。

座面は膝と足首が90度になる高さに調整するのが最適
座面は膝と足首が90度になる高さに調整するのが最適

身長180cm以上の背の高い方は最大高さに調整しても、膝が浮き上がる形になってしまうことがあります。

なので、座面高さの最大値が高いイスを購入するようにしましょう。

逆に、身長150cm前後の方は足が地面につかないことがあるので、座面調整の最小値が小さめのイスが良いでしょう。

もし、背の低い方が地面に足がつかない場合は、疲労を防ぐために足の裏に敷物(バスタオルなどを畳んで)をして足を安定させると疲労軽減につながります。

足のむくみの原因

地面に足がつかないと、ひざ裏付近の太ももに足の重量がかかり、座面の縁との体圧が大きくなります。

そうすると圧迫により血流が悪くなり、「足のむくみ」の原因のひとつとなります。

着座して足がつかない場合、足裏に敷物やフッドレストを置くことで足のむくみ改善効果が期待できる
着座して足がつかない場合、足裏に敷物やフッドレストを置くことで足のむくみ改善効果が期待できる

脚の下に畳んだバスタオルを置く方法もありますが、商品としてもフットレスト(足枕)という名称で専用のものが市販されています。

市販品のフットレストは多機能な割にそれほど高価ではないので試す価値はあるかと思います。

よく売れているフットレストの例

当サイトによる評価
コスパ  :4.5
評   判:4.5
※コスパ→性能に対しての安さ。評判→各ショッピングサイトのレビューからおおよその平均を算出。
R  楽天→取扱なし

※各ショッピングサイトの該当ページが別タブで開きます。

先生
先生

フットレストは、3〜6千円位で購入可能です。角度や高さを変えられる商品もあります。

調整のポイント 2 座奥行き調整(座る深さ)

浅く座ってしまうと、体圧がかかる面積が狭くなり、お尻が痛くなりやすくなります。

具体的には図4のように、座面の縁と膝の裏の距離が6〜8cmになるのが理想とされています。

そして、その状態で背もたれに、しっかりとホールドされている事が大切です。

理想の座る深さ

図のように、膝裏からイスの縁までの距離を6〜8cmに保ち、かつ、背もたれに背中をフィットさせるには、座奥行き調整(座面スライド)が必須です。

残念ながら、「座奥行き調整機能」は1万円以下の安いイスにはありません。

しかし、疲れないための重要なポイントなので、購入するときは「座奥行き調整」できるイスを買うことをおすすめします。

先生
先生

ここまでの解説で、どのようなイスにどのように座れば良いかお分かりいただけたと思います。
次は具体的な商品を例に、イスの選び方への理解を深めたいと思います。

受験勉強に最適なイスの例

ここまでご説明してきた機能を有し、勉強に最適な商品を2つ挙げて比較してみます。

なお、勉強にオススメのイスについては別記事の「受験勉強にオススメのイス5選。「集中力UP!」を期待できるかも?」でご紹介していますのでご購入を検討中の方はご覧ください。

背の低い人はコレ、背の高い人はコレ・・・のようにおすすめのイスを厳選して紹介しています。

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同じメーカーの同じシリーズで機能を比較すると分かりやすいので、サンワダイレクトの商品を2つ比較してみました。

どちらの商品も調整機能が豊富で、見た目はほとんど変わりません。

ですが、右の方の価格は左の2倍以上もします。

何が違うのかを比較してみましょう。

表:サンワダイレクト150-SNCMシリーズ2機種の比較
赤字はイスの座り心地に大きく影響する箇所で、2機種間で違いがある部分です。
型番150-SNCM010150-SNCM004
参考価格(込)29,800円64,800円
座面材質モールド
ウレタン
メッシュ
座奥行き調整あり(4段階)あり(無段階)
座面高さ
調整範囲
46〜53cm46~55cm
ロッキング
角度
32度15度
アームレスト
脱着
不可能可能
アームレスト
調整
高さ:5段階
前後・左右可動
高さ:6段階
前後・左右可動
背もたれ
高さ調整
不可能可能
ランバー
サポート
あり(調整可)背もたれの
高さで調整

※他に価格の違いの原因として、脚部分の材質がプラスチックか金属かの違いがあります。

違いその1 座面材質の違い

まず、座面材質が異なり高級な150-SNCM004は全面メッシュになっています。

ふつう、座面までメッシュの全面メッシュチェアでは、メッシュの耐久性が求められるので高級な素材を使っています。

コクヨやオカムラなどの有名メーカーでは10万円以下の全面メッシュチェアは無いので、安い部類に入ります(サンワもオフィスサプライでは比較的有名メーカーです)。

安い方の150-SNCM010ではモールドウレタンスポンジを座面に使っていますが、かなり高級素材を使い、高密度でタフな作りになっています。

先生
先生

安いイスはほとんどが右側のチップ&スラブウレタンです。
2〜3年でヘタりますし、座りにくいです。

違いその2 調整機能の違い

高級な150-SNCM004の方が2cm高く座面を設定できます。なので、背の高い人におすすめできます。

たった2センチと思うかもしれませんが、試しに今座っているイスの座面に2センチのものを敷いてみてください。

2センチも違えばいつもと違う感覚になるはずです。

また、『背もたれ自身が上下する』か『ランバーサポートが上下する』という違いがありますが、背もたれ自体が上下できる方が背中にフィットします。

先生
先生

なお、サンワダイレクトでは動画で製品の解説を見ることができます。

商品へのリンク

↓安いほう

↓高いほう

先生
先生

イスの購入を検討されている方は下記の記事もご参考に!

参考記事:【2023年版】受験勉強にオススメのイス5選。「集中力UP!」を期待できるかも?

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